世界のクリスマス・ケーキ ~フランス ブッシュ・ド・ノエル

 ブッシュ・ド・ノエル(Buche de Noel)は栗のクリームをはさんで巻いた薪型のロールケーキです。ロールケーキにガナッシュクリームを塗り、フォークで表面に樹皮を模したすじをつけます。上にはメレンゲやマジパンで作ったシャンピニオン(きのこ)やヒイラギを飾ります。

 フランス語でブッシュは薪、ノエルはクリスマスという意味です。フランスにはクリスマスの1週間前から丸太を1本そのまま薪にして暖炉で燃やし続け、クリスマスの当日までに炊きつくして家族で幸せを祈る習慣があります。薪の燃えさしを取っておいて1年間魔除けと幸運のお守りにすることから、その薪をかたちどったケーキが作られるようになりました。

 歴史家で製菓職人のピエール・ラカン(1836〜1902)がこの焚き火の風習を元に創作したという説、恋人にプレゼントを買えない貧しい青年が薪にリボンをかけて贈ったことに由来するという説などがあります。